新型コロナウィルスに関するフューチャー・アースの対応

本ページでは、新型コロナウィルスに関するフューチャー・アースの主な対応をご案内しています。

新型コロナウィルスによる世界的影響は深刻な状況です。従来の人々の生活は中断され、企業は新しいワークスタイルへの軌道修正を余儀なくされ、政府は新しい状況に対応する政策をすばやく施行する必要に迫れています。フューチャー・アースのコミュニティでも活動に影響が出ています。例えば多くのメンバーは在宅勤務に切り替わり、SRI2020の様な大規模な会議を延期しました。一方で、私たちは活動を続ける意思を強く持ち、実際に活動も進めています。例えば、環境と健康の相互関係や自然システムと社会システムの繋がりは私たちの研究対象の中で不可欠な要素です。以下に新型コロナウィルスに関するフューチャー・アースの主な対応をまとめました(原文はいずれも英文・英語)。

  • 健康に関する知と実践のネットワーク*のブログ(2月21日):このブログ記事では新型コロナウィルス感染症に関する概要と、動物から人間へのウィルスの伝搬に人工的な環境の変革や人間の大規模な移動が関与している現状について説明しています。政府・組織・個人それぞれがコロナウィルス感染に対して実施するべき具体的な対策についても論じた後、将来、新たな世界的な感染症を予防するために社会構造の転換(transformation)を呼びかけています。
  •   持続可能な消費と生産に関する知と実践のネットワーク**ブログ(3月13日初掲):新型コロナウィルスの世界的大流行は、私たちの健康に脅威を与えるだけでなく、暮らしや経済のあらゆる面を否応なしに揺るがしています。持続可能な消費と生産に関する知と実践のネットワーク(SSCP KAN)は、このパンデミックがもたらす変化が、持続可能な社会への転換、特に富裕国の消費やライフスタイルの変容にどのように繋がりうるかを考察し、ブログにまとめました。
  • フューチャー・アース事務局長Amy Luersからのメッセージ(3月25日):事務局長からのメッセージでは、新型コロナウィルスによるフューチャー・アースの活動への影響について述べた上、重要な活動をどう推進しているかについて強調し、グローバル研究プロジェクト(Global Research Projects)や知と実践のネットワーク(Knowledge-Action Networks)による最近の活動を紹介しています。また、フューチャー・アースの活動機会に関して事務局への連絡を歓迎しています。
  •   SSCPKAN公開フォーラム(3月26日):ネットを用いた公開フォーラムを開催し、300人を超える参加者と共に、ブログでの考察を踏まえ、仕事や移動、コミュニケーション、生産技術、サプライチェーン、豊かさの概念などについて、我々がどのように慣習的な思考や行動から脱却し、この困難な事態を社会変容への転換点にしうるか議論しました。
  • 新型コロナウィルスに関する声明への署名(3月27日):およそ1000人のリーダーと科学者がGlobal Call to Action – Emerging from the emergency – One Planet, One Humanity, One Healthという公開書簡に署名し、フューチャー・アースのコミュニティからも多くの署名が集まりました。この書簡は世界のリーダーへ宛てられ、コロナウィルスに対応した経済回復プランが人間と自然への営みに対してtransformative(抜本的に改革した)ものになることを要請しています。

* Health Knowledge-Action Network (Health KAN): 地球および地域規模の自然環境の変化が人口の健康や健康システムへどのような影響を与えるかをとらえるフューチャー・アースの研究と実践のネットワーク。地球の健康(planetary health)と人間のウェルビーイングを維持・向上するために効率的で効果的な解決策に焦点をあてて活動している。

** Systems of Sustainable Consumption and Production Knowledge-Action Network (SSCP KAN):消費と生産全体をシステムととらえ、持続可能な消費と生産のシステムを経済・政治・社会・文化など多様な側面から洞察し、持続可能な社会への変容をめざすフューチャー・アースの研究と実践のネットワーク。

 

本ページの内容は、東京大学未来ビジョン研究センターのウェブサイト記事2020年4月2日)を引用しています。